周囲の歯に負担をかけず違和感なく噛めるインプラント

植え付けるという意味を持つインプラントは、歯が抜けた部分に人工歯根を骨に埋め込む形で義歯を補填する治療方法です。以前は歯を抜いた後に義歯を補填する治療の主流だったブリッジや部分入れ歯などと大きく違っている点は、抜けた部分の前後の健康な歯に過度な負担をかけずに、人工の歯を植立させることで自分の歯のような噛み心地を得ることができるということです。ブリッジや部分入れ歯などを活用した方法だと、他の歯に負担をかけるだけでなく、どうしても噛む力が自分の歯と比べると劣ってしまうのは避けられず、噛み心地の点ではあまり満足感を得ることが出来ませんでした。けれどもインプラント治療はチタンなどで出来た人工歯根を埋め込むため、歯の一本ずつが独立していて噛む力を再現することができる治療方法です。

どんなに医療技術が進んで人間の寿命が長くなったとしても、自分の歯で食べ物を噛んで食事をおいしくいただくということは、生きていくうえでの基本であり大きな喜びでもあります。入れ歯やブリッジなどを装着することではなかなか味わうことの出来なかった、しっかりと自分の歯で噛む喜びを取り戻すことは、結果的に健康寿命を延ばし、その人の生活の質を高めることに繋がります。日本は世界に類を見ない速さで少子高齢化が進んでおり、超高齢化社会を迎えつつあります。そうした中にあってインプラント治療は、これからますますその需要が広がっていくことが予想されます。