2023/08/24
乳歯のうちから歯科での治療は大切です。抜けて永久歯に生え変わるからといって放っておいてしまうと、乳歯には永久歯を正しい位置に誘導するという役目もあるため、虫歯を放置してしまい、早めに抜いてしまうと歯並びや噛み合わせが悪くなってしまいます。また、乳歯が生えてくる頃には永久歯も育ち始めているため、まだ生えてきていない永久歯に虫歯が感染してしまうなどのリスクがあります。歯科での乳歯の治療法は、まず、初期の白く濁って見える段階では歯を削らず、フッ素を塗り歯を強くして治します。
定期的に塗り続け、普段の歯磨きのやり方やおやつの習慣を変えることで治ってきます。小さい虫歯の場合は、プラスチックで埋めますが、大人の歯よりもやわらかく、削れ安いため、硬さが違うプラスチックは弾かれて取れやすいため一度詰めたあとも注意する必要があります。神経まで広がってしまったら、神経をとったり切断したりします。神経まで虫歯菌がはいってしまうことで、永久歯を変色させたり歯並びを悪くしてしまったりするため、根の治療を行います。
また、永久歯の邪魔をするような場合は抜歯をすることになります。根っこだけになってしまったら、根の状態にもよりますが、根の治療をしてなるべく残すようにします。早めに抜けてしまうと、下から生えてくる永久歯が出てくることが出来なくなってしまったりデコボコになってしまうことがあるため、どうしても抜歯が必要な場合には永久歯が出てくるスペースを確保するための装置を入れたりします。子供のうちから歯科に通っておくことで、他にも正しい歯磨きの仕方を身に着けることができたり、食生活などについてのアドバイスをもらったりすることもでき、定期健診を行えば虫歯の早期発見にもつながるため子供の頃からの歯科はとても大切です。
